早稲田ロマン研究会ブログ

漫画の表現や、表現の自由、海賊版問題や、出版について論じていきます

2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

差別は「あたりまえ」からやってくるー「愛と法」レビュー

先日、渋谷のユーロスペースにて「愛と法」を観てきた。 この映画は、ゲイカップルでお互いに弁護士である南和行(カズ)と吉田昌史(フミ)両氏の君が代不起立裁判や、ろくでなし子裁判や無戸籍者の戸籍取得申し立て、少年事件などに取り組んだ3年間を追っ…

幾花にいろ単行本『幾日』 論評

創作物には現実にはあり得ない「ファンタジー」が溢れている。最近はやりの「異世界転生モノ」の例に目をやらなくても、人々は「今昔物語集」の頃から現実にはあり得ないことを読みたがる傾向がある。しかし、幾花にいろはありえるかもしれない「現実」を描…

早稲田祭の形式化ー過去の無秩序に思いを馳せる

某日、私が所属する別サークルにおいて早稲田大学の学園祭である早稲田祭で飲食店を出店するというので、看板作成の手伝いをしてきた。 美術要員がいないそのサークルでは作業は思った以上に進まず後日どこかで作業を継続しようという段取りになったのだが、…